8月に茶室公開になる期間があるので出かけた。
三溪園は横浜本牧の景勝地に美術愛好家の原富太郎こと三溪が、茶席、寺塔、名石、楼閣などを移築した庭園です。
原富太郎は明治から昭和まで活躍した財界の巨頭で、生糸の輸出で財をなした人。
午前9時半、到着。 6年ぶりだったが夏の厳しい暑さの時期に来たのは初めてだった。
今回は一人なのでゆっくり自分のペースで見学することにした。 入口の扁額の文字は動きのある力強いものだが誰の書なのだろうか。
入ってすぐに左側に大池があり、満々と水を湛えている。 池の向こうの山の上に三溪園の象徴でもある三重の塔が見える。
道を隔てて右側には蓮池が・・すごい! もう花は終わってしまっているかとあきらめていたが沢山の花が咲いていた。
蓮の花はえもいわれぬ雰囲気を漂わせて、風景に彩を添えている。
ふと、池の中をみると大きなおたまじゃくしがいっぱいいる。
こんな大きなのを見たのは初めてで、体長8センチくらいあるかな?
これ、どんな大きさの蛙になるの? もしかして猫くらい・・・コワーイ。
夏休みは子供向けにいろいろな催しもある。
この池にはザリガニが繁殖しすぎて、蓮の根を傷めるらしい。 それでこの企画かな。
スルメかサキイカを持参すれば誰でも参加できるらしい。 ビールを飲みたくなるような餌ですねえ・・
それにしても4番目に「ザリガニは持ち帰る」とあるけれど、持ち帰ってどうするのでしょう、ロブスターの代わりにはならないし・・・
蓮池の向こうに鶴翔閣がある。 今回、ここも公開しているので早速入ってみました。
この建物は上空から見ると鶴が羽根を広げている姿に見えることから鶴翔閣という名前が付いたとのこと。
明治35年、三溪が住居として建てたが戦災や震災などで損傷したままだったので、平成8年から2年間修復工事して復元されたのでした。
中に入ってみると冷房が効いていた。 各茶室で空調設備のあるのはここだけ。
数奇屋建築の洗練された空気が新しい木の香りによって倍加され、心地よい空間だった。
ガラスはすべて昔の透明度のあるメラメラと見えるもの。
どっしりとした重厚みのある蔵で当初、収集した美術品などが納められていたとのこと。
数奇屋建築の細い柱や窓の桟、そして、桟のデザイン、その向こうの中庭の景色。
心が落ちつい来て、ずうっと座っていたい・・・
風呂場は鉄製の風呂釜が埋め込んであり、すべて、ベージュ色の漆喰(?)が塗りまわしてある。
修復なので、随所に往時を偲ばせる材料が使われている。 1本の柱もこのように中心部分と上下の細い溝に木を埋め込んで使うと材料は息を吹き返す。 すごい職人技!
そして、ものを大切にする日本人の心です。
台所の流し台は木目が美しい。 舟の内側に銅版が貼ってある明治時代のシステムキッチン? 左側は杉の柱で、その横は勝手口。 高低差があるので靴脱ぎ石が置いてあり床高がずい分あることがわかる。
書斎には本箱がふたつあり本がびっしり・・三溪はどんな本を読んだのでしょうか。
広縁の長さは七間。 8畳が3部屋続きになっていて、両端に半間ずつの床の間がある。 その窓の上の化粧桁は継ぎ目のない1本の材料、七間もあるまっすぐの木には驚いてしまう。 極上の材料を使っているのですね。
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